冬物衣類のお手入れ、どうしてますか?

服飾豆知識

※こちらの記事は、どの診断タイプの方もお読みいただけます。

冬も徐々に終わりに近づいてきましたね。

今回は、普段私が行っている、冬物の衣類のお手入れについてご紹介していきます。

ニットなどの毛玉取り

大好きなニットほど着用回数が多くなるため、毛玉がつくのもあっという間ですよね。

毛玉がたくさんあると、気に入っていたニットも一気に古臭く見えてしまいます。

逆に言えば、毛玉だらけのニットから毛玉をキレイに取ってあげますと、びっくりするぐらい蘇ることがよくあります。

私の撮った写真がありますので、上げさせていただきますね。BeforeとAfterの差、わかりますでしょうか……。

カウチンニット袖周りBefore

カウチンニット袖周りAfter

今回は、あまり毛玉のついていない状態で、取ったので、あまり効果がわからなかったかもしれませんが、もっとびっしり毛玉がついていても、このブラシを使うと、とてもきれいに取れます。

実物は、もっと毛玉がついている!と思っていましたが、写真で見ると、あまりついていないように見えますね……。

同じブラシで、いつも着ているふわふわニットもブラッシングしてみます。

白ニット袖周りBefore

白ニット袖周りAfter

こちらのほうがわかりやすかったかもしれませんね。

ニットはブラッシングするととてもきれいになりますし、長持ちするようになります。

ぜひ、試してみてください。

今回使用したブラシは下記です。実家にもともとあったのですが、気に入りすぎて、マイブラシを購入してしまいました。

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ウール系織物のブラシ掛け

冬物ジャケットやコート、ウール系起毛素材のスカートやパンツなどは、毛玉取りブラシではなく、カシミア・ウール用のブラシで、ブラッシングしています。

起毛素材のウールなどは、ほこりが取れにくく、とくに黒いものはほこりが目立ちますよね。学生のときに持ち歩いていたポケットブラシもありますが、2年くらい前に、ずっとあこがれていた、ケントの洋服ブラシを購入しました。

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7,000円前後するので、購入するまでとっても躊躇しましたが、買ってからは洋服の手入れがより楽しくなり、お気に入りのアイテムをより長く着たいという気持ちがもっと強くなりました。

こちらのブラシには、クリーナーブラシはついていません。

毛玉取りブラシのほうに、ブラシにたまったほこりや毛玉を取るクリーナーブラシがついていますので、このケントのブラシも、そのクリーナーできれいにしています。

ニットの洗濯

冬物のアイテムは、ブラッシングをしっかりしていれば、普段洗濯する回数をぐっと少なくしてもだいじょうぶなものが多いです。

けれども、白や淡い色のニットはブラッシングしていても襟元や袖口など汚れが目立ってくることがありますね。

そういうときは洗濯をします。

そもそも、衣類は洗濯回数が多いほど傷みも激しくなるので、大事に長く着たいなら、あまりたくさん洗濯しないほうがよいのです。

私はニットの洗濯を、休日のすき間時間に1~2枚ずつ洗面所で手洗いしています。

洗濯機でニットをまとめ洗いすることもできますが、以前、たくさんまとめて洗ったら、なかなか1日では乾かなくて、何日も家じゅうニットの洗濯ものだらけになってしまいました。

ニットを干すときは、上手に干さないと重さで伸びてしまい、変な形になってしまいます。

上手に干せるハンガーも売っているかもしれませんが、私は平面に形を整えて干すのが好きなので、たくさん洗うと干す面積が足りません。

1日に2枚くらいまででしたら、うちの庭の物干しのところにちょうどよい平らなところがあったので、そこに干すようになりました。

【注意】白のニットでウールやカシミヤの天然素材のものは、必ず陰干ししてください。天気がいいからといって、直射日光の当たるところに干しますと、冬でも黄変してしまうので注意が必要です。

ニットを洗うときは、普通の洗濯洗剤ではなく、ウールを洗ってもよい洗剤を選んでくださいね。

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クリーニング

冬物のお手入れの代表格といえば、クリーニングでしょう。

私は若かったとき、クリーニングはしょっちゅうしたほうがよいのだと思い込んでいましたが、これも洗濯と同じくできるだけ回数は少ないほうがよいのだとわかるようになりました。

とくに天然素材の高級品ほど、クリーニングを何度も繰り返しているうちに、買ったばかりのころの艶や風合いがなくなってしまったことはありませんか?

クリーニングは石油系の溶剤で汚れを落としているため、ウールやカシミア、ファーなどの素材から自然に備わっている油分を奪ってしまうのです。

クリーニングに何度も出すよりも、ブラッシングをまめにしたほうが、衣類を長くきれいな状態で着ることができます。

このような理由で、私は冬物をクリーニングに出すのは年に1度と決めています。

クリーニングに出すアイテムは下記7点です。

すごく多いですね……。アイテムを減らせば、毎年のクリーニング代を節約できそうです……。

クリーニングに出すときの注意点

クリーニングに出すのに注意なんてあるの?という感じですが、私が一つだけ気を付けていることがあります。

天然素材のものに言えることですが、今年はあまり着ていなかったからクリーニングに出さなくてもいいかも、と、思ったときが注意です。

クリーニングに限らず、洗濯でも同じことですが、ウールやシルクなどの天然素材、とくに動物性の繊維は、たった1回しか着ていなくても、クリーニングをしなかったために気づいたら虫が食っていた……ということがあります。

私の家は、築40年の古い家ですので、掃除をしていても虫がいることがあります。

東京の一人暮らしから実家に戻ってきたとき、衣類の虫対策を怠っていたら、あっという間に虫食いになってしまい、当時はただでさえ服が少なかったのに、もっと着られるものがなくなってしまいました。

当時は新しく買うお金もなかったので、しかたなくつくろいができるものは穴をふさいでその後も着ましたが、コートなどのアウターは、上手につくろうこともできず、泣く泣く捨ててしまいました。とても悲しかったです。

1シーズンに1回しか着ていなくても、ヘビロテしたアイテムと一緒に、クリーニングに出したり洗濯をして、その後虫対策をしてしまっておいてください。

そうすれば、いつまでもきれいなまま着ることができます。

クリーニングから戻ってきたら……

クリーニングから衣類が戻ってきたら、近所のドラッグストアに行って、コートカバー・クローゼットの虫除け・引き出しの虫除けを買ってきます。

下記の紹介では、すべて「ムシューダ」という商品になっていますが、どこの商品でも構いません。

それよりも注意が必要なことは、すべて同じシリーズでそろえるということです。

なぜかというと、防虫機能を持っている薬剤には、違うタイプの防虫剤を同じタンスで使うなどしてしまうと、薬剤同士が反応し合ってかえってシミや変色になって、衣類をダメにしてしまう組み合わせがあるからです。

せっかく大切にしようと思って防虫剤を入れたのに、虫食いではない理由で衣類をダメにしてしまったら、がっかりしてしまいますよね。

下記はどれも1年間使えるものですから、できれば1度に同じ種類のものを用意して、1回すべてを入れ替えたら1年間ずっとそれを使い続ける、という使い方がおすすめです。

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衣替えの季節はどうしてる?

毎日のコーデのコーナーでも、どこかで書いたかもしれませんが、私は一般的な衣替えの時期とされている6月や10月には、衣類の入れ替えを行っていません。

クローゼットや引き出しは、季節別に分かれているのではなく、アイテム別に収納しています。

ですから、クローゼットを夏に開けても、カバーのかかった冬物のコートがいっしょにクローゼット内にしまってあります。

3月はまだ冬物コートが必要なことがまれにあり、もう本当に冬物は使わないだろうな、とおもわれる4月に入ってからすぐ、冬物の手入れを始めます。

防虫剤の購入やクリーニングも年1回しか行いません。

4月上旬にこれらの手入れを済ませたら、あとは日常の洗濯だけになるので、とてもラクです。

終わりに

皆さまの参考になりましたでしょうか。

4月の冬物のお手入れに向けて、今から少しずつ準備をしたいと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!